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以前のブログでも紹介した
東洋医学の古典「黄帝内経素問」には、季節と病の関係について書かれている章があります。
その中で、「冬の間、寒気にさらされていると、すぐに病気にならなくても陰陽の調和がとれていないため、春になって陽気にさらされた時、温病(うんびょう)になりますよ。」とあります。
現代の病で言う温病とは、花粉症、めまい、風邪やインフルエンザの高熱、耳鳴り、頭痛、肩こりなど春先に多い熱の発散が不十分で起こる症状のことです。
冬の間寒気にさらされている状態とは、薄着や冷たいものの摂りすぎで、身体に無理をさせていた状態。そんな時身体では、腎の力が激しく消耗されています。身体の陽気をうまく作ることができず、熱がこもってしまい温病となるのですね。
このようなことを考えると、冬の薄着が花粉症をひどくする!と言っても過言ではないのです。
ただ、もう季節は春。花粉症がお辛い方が、徐々に増えてきている季節です。
先ずは冷え切った身体の中、特に腎に力を与える漢方で養生することをお勧めします。さらに、身体の芯から温め症状を緩和していく漢方を足していくと、気持ちよく過ごせると思います。
花粉症の症状一つとっても、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、いがらっぽい咳など、その方その方でひどくなっている症状が違いますから、ぜひご相談の上、お薬を決めていきましょう。
https://ebisuya-myoko.com/kikasetekudasai
次回は、花粉症の仕組みについてや養生法(食べ物など)をご紹介する予定です。