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お屠蘇の素、「屠蘇散」って知ってる?

2019年12月21日

雪のない12月で、少し物足りなさを感じる妙高です。

 

昨日、開催予定の笑顔塾「作ってみよう!屠蘇散(とそさん)」は、急なキャンセルのため残念ながら中止に。

ご参加予定の方がお一人だったので、告知などもう少し工夫が必要だなぁと考えさせられました。

ただせっかくなので、ヱビ蔵とヱビ子で屠蘇散について改めて学び直しましたよ~☺️

 

「屠蘇散」は、お正月に飲むお屠蘇の素。

名前の由来、諸説あると思いますが、屠蘇(とそ)とは、「邪気を屠(ほふ)り、心身を蘇らせる」という意味を持つそう。

屠(ほふ)りって、初めて耳にする言葉で戸惑いましたが、調べてみると、バラバラに切り裂く・滅ぼすという意味があり、「邪気を屠る=邪気を払う」と考えてよいのでしょうね。

 

生薬の香りが、店内に広がります!

中に配合されている処方は、書物により違いはありますが、一般的には香りが良く胃腸の働きを助けたり身体を温めたりする生薬が配合されています。

今回ご用意したのは、

・白朮(ビャクジュツ):植物オケラの根

・山椒(サンショウ):山椒の実

・防風(ボウフウ):ボウフウの根

・桂皮(ケイヒ):シナモンの皮

・陳皮(チンピ):ミカンの皮

の5種類の生薬。

ヱビスヤでは他に、桔梗(キキョウ)や丁子(チョウジ・クローブ)、茴香(ウイキョウ・フェンネル)なども入れることがあります。

とっても良い香りです。

 

普段は使わなくなった上皿天秤で、作ってみました〜(^^)

お屠蘇も前日に作っておきましたが、今回は煮切った味醂のみで漬け込みました。

生薬の香り、風味が味醂に移っていて、とてもおいしく飲めましたよ😋

味醂は、やはりそのままでも飲める本みりんがオススメ。

近くのスーパーで、手に入る本みりん!美味しいてす。

本来、漬け込むときは、同量の清酒と味醂がさらっとして飲みやすいかと思います。

 

屠蘇は元々、中国で災難予防や疫病逃れの呪術儀式が日本の平安時代に貴族の間に広まったとされています。

一般に広まったのは、江戸時代。

「医者がおつり代わりに、風邪予防になる屠蘇散を渡したのがきっかけで庶民に広まった。」と記されているのもあり、嘘か?真か?ホントのところはわかりませんが、ホッコリ心温まるお話。

 

「悪鬼・疫病を治し、邪気・毒気を払うとされ、一人で飲めば一家に病なく、一家で飲めば万里に病なく、元旦にこれを飲めば一年間病気にかからない」と、信じられてきたお屠蘇。

2020年の元旦には、お屠蘇を飲んで延命長寿、無病息災を祈願しましょう!

31日から漬け込むと良いですよ。

 

ヱビスヤでも「延寿屠蘇散」として販売しておりますので、どうぞご来店くださいね。

 

余談ですが・・・

昨日は、手作りお菓子を用意しました!

『柚子味噌入りくるみゆべし』

レンジで簡単ゆべし!もっちり食感が大好きなおやつです。

普段ゆべしは、黒砂糖で作るのですが、今回は冬至も近いので柚子味噌を入れ、きび砂糖を使って作りました。

いつもより色は薄く仕上がったのですが、柚子の香りがほんのりしてとっても美味しい!

食いしん坊のヱビ子、おやつの楽しみもあり、ほっこり笑顔で終了しました😊

 

また、次回をお楽しみに~。

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